黒船?いえ、未来への足音です。

Amazonが日本でも定額制動画配信サービス開始、年額3900円のプライム会員向けに -INTERNET Watch

最近熱いね、こういう流れ。
こういうニュースを見るたび、僕が思い出す比喩がある。

ゴールドラッシュで最も儲けた人は金塊を堀当てた人ではなく、金塊目当てで来た人に対してツルハシを売った商人だ

と言うもの。

物事には必ず側面がある。

今回のNetfrixに端を発する、動画見放題関連の黒船来襲的なニュースには、ポイントがある。

  • 見れるインフラ
  • 視聴デバイス

僕はこの2つが鍵だと考える。

見れるインフラ

見たいときに、いつでもどこでも視聴可能な場作りのこと。
  • 場所

日本で言うと、まあ大抵の人はもうスマホを持っているから、場所についてはほぼ選ばない。
ダウンロード可能であればなおのこと。ストリーミングであれば電波環境はクリティカル。

  • 通信

通信インフラも整ってはいるが、実際は通信制限があるので、視聴出来る量には限りがある。
いくら動画見放題とは言え、3日で2GB、一月で7GBの通信制限は、実質的には屋外での視聴は難しいと思って良い。
だから僕は、この通信制限は撤廃もしくは緩和されるのではないかと踏んでいる。もちろん、条件付きで。

視聴デバイスとは

見たいときに、満足して視聴出来るデバイスのこと。

  • 座っているとき、立っているとき、移動しているとき、寝ているとき、どんなときも快適に視聴出来るデバイスはあるか?

家だとテレビモニタやPCディスプレイがあるから、特に問題にはならないが、やはり屋外。

スマホタブレットがメインターゲットと思うが、動画見放題のうまみを享受するには少し物足りない。画面が小さいのだ。コンテンツを楽しむにはこれで満足する人も多いだろうが、他人の目は気になるし、何より外界が視界にあると没頭出来ない。

動画見放題のうまみを最も引き出すことが出来るデバイスは、HUDやサングラス型デバイスだ。(サングラス型、というのは、外界からは中を見れないと言う意味で。Googleglassのように外界から、何が映ってるかわかってしまうのは動画視聴には適さない)

スマホタブレットと近距離無線通信して、目の前を劇場にする。観客は自分一人。映像も音声も自分しか視聴出来ないのでプライバシーは守られる。

そうしてこそ動画見放題の本当のうまみが味わえる。月額でも年額でも、金を出す価値はある。

また、上記の視聴デバイスは動画見放題サービスだけでなく、通信制限撤廃とセットになると時代が次に進む可能性を秘めている。

スピードラーニングだかなんだかで、通勤時間吊革に捕まりながらイヤホンで英語が勉強出来るとのことだが、視聴デバイスとしては貧弱だ。視界が外界を見ている状態で、垂れ流される英語を聞いて高い効果を得られるのは一部の頭の良い人だ。没頭出来る状況を作れるデバイスがあれば、そうした教育デバイスとしても優秀な結果を生むことが出来るだろう。

上記、個人的予想は、短期的には単なる妄想、良くてラノベの設定だが、長期的には間違いなく現実だ。

未来は既に現実にある。ただ、皆に行き届いていないだけだ。

想像出来る物事は、いずれは実現可能なことだ