マネージャーの役割

マネージャーの役割とは、部下が自身に与えられた役目を十分にこなしている限り、組織としてうまく機能するような仕組みを維持することだと僕は思う。

部下が何をしているのかわかってないなんてもってのほか。

部下の仕事が、会社でのどこのポジションの仕事に相当するのかの理解。

部下が自身の仕事を完遂した時に何が成果として残るのか?把握するのもマネージャーの仕事だ。

要するに、指揮官のような仕事だと思う。
兵士に仕事を命令する。糧食を運べ、要衝を守れ、斥候を派遣しろ、等々。
目的なき命令などありえない。命令をやり遂げた結果が何かしらあるはず。

日本の成果主義が失敗するのは、まずここに理由がある。
現場の意見が強いというか、従業員一人一人が、仕事を見つけ、自分の考えで動くから、命令に対する成果と言う図式が成立しないのだ。

個人的な感覚で言えば、現場からの叩き上げで管理職になった場合は、個人の役割については知悉することが多いが、指揮官たるかと言えば、そうではない。
そういう人物はどちらかというと、部下に背中を見せ、時には叱咤し、時には褒め称える、いわゆる軍曹だと思う。現場での心構えを伝えることが出来る。細かい戦術的な指揮なら出来るが、より戦略的な視点では意見はあれど指揮は出来ない。

日本社会がグローバル化するにあたって最も不幸の源泉になってるのは、ここの、軍曹止まりの人が管理職になっていることだと思う。

管理職には、ちゃんと会社のミッションを把握し、現場の人間より一段階上からものを見ることが出来る人が相応しい。
最近とみにそう思うようになった。