時間の切り売りの中で

安定したパフォーマンスを出すためには、習慣というのが大事だと思う。
毎日のタイムスケジュールを明確に描くことが出来、あるいはコントロールすることが出来ている人は、とても尊敬する。

例えば、今日の僕のスケジュールについて考えてみよう。
僕は今アメリカに出張中で、今日は休日である。
朝8時から駐在員の方たちとお出かけし、夕方にホテルに帰ってきた。
そこから自由の時間が出来ると思いきや、他の出張者の方が、晩ご飯を食べようと誘ってきた。
当然僕の立場としては断れるわけがないので受諾するしかないわけだ。

ここで考えよう。

16時半に戻ってきて、18時半にホテルロビーに集合となった。
つまり、丸々2時間の自由時間が出来る。逆に、2時間の中途半端な時間しか出来ない。

海外ドラマを見るか?
仕事をするか?
勉強するか?
ネットサーフィンをするか?

僕には選択肢がある。
だが、それは自由な選択肢だが、限られた時間である。1時間50分もすればお出かけモードにならねばならない。

本当に有能な人なら、こうした僅かな時間も無駄にせず、何らかのことをするのだろう。
でも僕は有能でもなんでもない。何かに集中できるようになり、打ち込み始めた時にすぐに出かけなければならないような時間は、僕の中では自由な時間とは呼べない。
僕が考える自由な時間というのは、始まりも終わりも自由に設定できる時間のことである。

始まりも終わりもコントロール出来ない時間など、僕にとっては中途半端な時間でしかない。
少しでも休養を取りたい。リラックスした時間を得たい。

自分の時間は切り売りされていると感じる。