法案と労働者意識と

裁量労働制について、「定額働かせホーダイ案」とか、色々な批判が目に付くが、単なる煽動にしか僕の目には見えない。

というのは、当然ながら、法案を審議しているのは国会であり、法案を運用するのは企業である。

そうすると、「過労死に追い込む」のは悪い経営者であり、国会議員ではない。
何故かよくわからないけど、法案を通す人たちが過労死を促進させる意図があるかのように喧伝されてるけど、違うんじゃないかな。

国会で審議されているのは「働き方」であり、「如何に給与を定めるか」ではない。結果として賃金が上がることを狙ってのことじゃないかと考えてる。
迂遠だけど、賃金上げるためには賃金を上げる法案を通すのではなく、違うアプローチが必要なんじゃないかな。

そういう上記の思考をベースに考えると、どう考えても過労死させるのは法案ではなく経営者であり、労働環境である。
法が守ってくれるのでなく、法が我々に自由に働き権利を主張することを許してくれる。
つまり、僕たちは自主性を持たなければならない。「法で縛られているから逃げれない」ではなく、「法は逃げることも許してくれる」、そう思えることが大事だ。

タバコが一気に悪になり、世界中で喫煙が減ったように、意識なんて風潮で変わる。
世の中は感情で動いてるけど、感情を生み出す理屈が裏にあるというのも忘れちゃいけない。

これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法2017~2018年版

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