成功と失敗の定義と客観

1人の大きな成功者の裏には、大きな失敗者が100人はいる。
誰もが大きく成功したいと願っているが、足元が定まっておらず闇雲にリスクを取った結果、失敗する者は多い。

失敗する者が多いのは、「成功の定義」が、客観的であるためだ。
「誰の目から見ても成功者」、そんな者になるためには、並から始めたら大きなリスクを取るしかない。あるいは、完全なる強運か。

そうではなく、成功を自身の主観で定義することが出来れば、大きなリスクを取ることなく、成功することが可能だ。
小さな成功の組み合わせが、やがて客観的なる成功へと積み上がる。
「ちりも積もれば山となる」ことは誰もが理解している単純な事実だが、客観を無視した主観的事項にはなかなか当てはめることが出来ない。成功とは、他人からの承認を受ける種類のものである性質が強いためだ。

成功/失敗が主観的なものであり、即ち解釈の余地があるものであれば、成功と失敗を同時にしていると見なされる人もいるだろう。

例えば資産1億を持つ人は客観的に見ればなんらかの成功者と言える。しかし、もしその人が家庭を持っていなければ? 
家庭を築き、つましく暮らしているサラリーマンから見れば、家庭を築くことに失敗した人のように解釈可能だろう。

羨ましさは客観的な成功への渇望であるが、満足は自身が定義した成功の証である。
わかりやすい指標に振り回されることから解き放たれることこそ、自分自身の人生を生きる第一歩だろう。